ほんのひとにぎり

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【書評】役に立つか立たないかは置いておいてインベスターZはやっぱり面白い

三田紀房のマンガといえばドラゴン桜しか知らなかった僕が最近になってインベスターZを読み始めた。前々から興味を持っていたが、連載が終わったということで、いい区切りだと思い読み始めた。

 

ちなみにドラゴン桜はマンガは読んでいない、ドラマで見ただけ。一回歯医者に行ったときにマンガが置いてあって読んだが絵に衝撃を受けた。絵がいろんないみでやばい。絵柄がちょっとおかしいうえでさらに作画崩壊するからやばかった。

 

今思うとドラマ版のキャストは豪華すぎた。阿部寛長谷川京子山下智久新垣結衣小池徹平紗栄子。今このメンバーを全員集めたとしたらどれだけの金がかかるのだろうか。まぁ当時はそうでもないメンバーだったのかもしれないが、これだけ今も活躍してるメンバーがそろっているってすごいと思う。ごくせんとかはほぼ消えてるし。

 

 

ドラマのことは置いておいて、インベスターZは面白い。知的好奇心が満たされる。投資という誰もが興味を持ちながらも難しくて手が出せない分野を、読者を置いてけぼりにしないよう用語を解説しながら丁寧に明らかにしている。このマンガを読んだ後は投資がしてみたくなること請け合いだ。

 

 

投資にも様々なジャンルがあって、株式投資、不動産投資、FX等が存在する。このマンガではそれらについてうまくストーリーに絡ませながら、説明している。それぞれを実行していくうえで、必要な知識、考え方など、核となる部分がしっかりわかるようになていて、要点のみを説明しているので、分厚い本よりかは、初心者入門としては最適ではないだろうか。

 

このマンガはある意味「マンガでわかる投資」のような本であるといえる。良いマンガでわかる系の本は、最低限必要な基本となる知識をわかりやすく説明していること、漫画として面白いこと、の二つを満たしている。知識についての部分はすでに述べたが、この作品は単純にマンガとして面白い。面白いマンガの必須の要素は主人公に魅力があることだが、この作品の主人公財前孝史は謎の魅力がある。超名門進学校に主席で入学するという天才キャラだが、彼の周りには彼以上の天才、または社会的地位のある人物がたくさんいて、良く痛い目にあわされる。それに対して、負けずに立ち向かう姿がなんか可愛いかったり破天荒な部分も持ち合わせてたり、なんともいえぬ良さがある。

 

15巻ぐらいまで読んだが、おすすめできるポイントばかりではない。このマンガは良い面が強調されすぎていて、投資の怖さなどについてはあまり描いていない。登場人物は天才ばかりで基本的に連戦連勝である。

 

中盤でFxを使って対決する回があるが、お互いに簡単に利益を出していて、もはや負けることは眼中にない感じで描かれている。普通はまず得をするか損をするかのラインでFxをすると思うが、このマンガでは得をすること前提、得することは確実だがそのうえでいくら儲けられるかという感じである。僕はFxをやったことがない初心者だがそんな簡単なものではないだろう。

 

このマンガはとても面白くてためになるのに、そういう負の部分についての描写が少ないのが残念だ。

 

株やFXの世界はやはり考えなしで勝てる世界とは到底思えない。このマンガに書かれている知識はおそらくほとんどの投資家が知っていると思うから、実際に投資をするうえで、あまり役に立たないだろう。そう考えると、自分でほかの本を読んで勉強する必要がある。そうして勉強した上でようやく長期的に成功できるかできないかのスタートラインに立てる。

 

多くの人が投資は楽して金儲けを出来そうだと考えるが実際はそうではない。本を読んで必死に勉強してそれでも失敗することを考えるとやっぱり、投資は厳しい。

 

とはいえ僕みたいな一般人がこの本を読むことによって今まで知ることが出来なかった世界を知ることが出来た。投資をする、しないにかかわらず。とりあえず読んでみることをおすすめする。

 

 

インベスターZ(1)

インベスターZ(1)